ナイスガイシンドロームはどんな人がなりやすいか?
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最終更新日:2014/11/06
美容、健康、その他
『ナイスガイシンドローム』という言葉をご存知でしょうか?
心理療法医のロバート・A・グラバー氏によって提唱され、アメリカではもう何年も前から「ナイスガイシンドローム」という言葉が認知され、その治療療法も確立されているといいます。
日本ではまだ聞きなれない言葉ですが、実は日本でも「ナイスガイシンドローム」の人は結構いるのではないでしょうか?
ナイスガイシンドローム(良い人症候群)とは、
簡単にいうと、他人を意識して、認められることに腐心する心理状態のことです。
つまり、自分の本当の心を抑え込み、「良い人を演じなければ愛されない」と思い込んでしまうことです。
一般的には、大人でもこどもでも男性に起きることが多く、このような心理状態が長くつづけば、人間関係が壊れたり、無気力やうつ状態へとつながるといわれています。
今まで「無理していた」ために、ある年齢になると突然無気力になったり、パニックを起こしたりするというわけです。
それでは、どんな人が「ナイスガイシンドローム」なのでしょうか?
特徴としては以下のようなものがあります。
1.自分の本当の気持ちを言わない。人との対立を避ける。相手のご機嫌ばかりを取る。
2.周囲から認められたいという気持ちが強いため、マズイことは隠してしまう秘密主義。
3.何か問題が起きても、いつか考えれば良いと思い、問題から逃げてしまう。
4.自分の要求をとおすのは悪いことだと考え、人にものを頼むことが出来ず何でも自分でやってしまう。
5.理想どおりに事が運ばないと、普段は良い人なのに家族などに対して突然機嫌が悪くなる時がある。
6.人の為に尽くしたりするのが好きな反面、自分も同じだけそうしてもらいたいと思っているので、人から見返りがないと不満に思う。
7.時々不満があまりにも積もると、それらを遠まわしに陰湿なやり方で発散してしまう。
8.いつもニコニコしているが、本気で怒るとすごく怖い。めったに怒らないのに、切れると止まらない。
9.隠れて何かにはまっている。どうしても辞められないものがある。
10.人とうまく付き合いができない。人から何か頼まれると断れずに引き受けるが、内心は嫌だと思っている。
11.問題を抱えた人と関わりたがる。人によく思われたいという気持ちが強いため、困ってる人に全力を尽くす。しかし家族に対してはそうでもない。
12.親しい人(家族、親戚)などとの間に問題がある。
13.性的に問題がある。
これらのうち、かなりの部分で思い当たるようであれば、「ナイスガイシンドローム」の可能性があります。
その他の特徴として、才能もあり、頭もよく、そこそこ成功している人たちの中に多く見られる傾向があるようです。
次回は、ナイスガイシンドロームの治療法についてご紹介します。
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